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「やっと、終わった…さあレナんちへ行こうぜ!」
高らかに叫び、拳を奮う俊介。
「嬉しそうだね、俊介…」
後ろで光は苦笑している。
「そりゃあレナの家だぜ?…きっと良い匂いが…」
「…この変態が」
私は溜め息をつく。
教室を出る際、久遠と目があったがすぐに逸らし、無視した。
ずっとこっちを見てたけど…何だったんだろう。
「で、レナんちってどっちだよ浜田?」
「こっち…ってアンタ勢いあるクセにバカよね」
「るせーよ」
各々が自転車に乗り、大地を蹴る。
私を先頭にまだ明るい空を自転車は駆ける。
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