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side―A
ハァ…疲れた。
今日も朝から晩まで働きっぱなし。まだまだ下っ端の俺は自分の仕事以外に雑用もまかせられる。
(特にアネゴ…。)
そんな仕事で疲れた俺は、一秒でも早く家で待つかわいい恋人に癒されたいわけで、満員の電車に負けず家への道のりを急ぐ。
すっかり辺りは暗くなり、夜は今まで以上に冷え込み一層体力を奪われる。
電車を降りて駅から歩いて5分。
その5分がなかなか苦痛だったりする。
家の前まで来てふと上を見て、笑顔が漏れる。
7階立てマンションの5階。
そこが俺の家。
いや俺らの家。
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