その3

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「そうじゃと思って昨日中に秘密道具を作って皆の転送リングに登録しておいたぞ」  転送リングとは皆の腕に着けてある青色の宝石の付いたら腕輪で使用者の脳波を受信して秘密道具を転送するといった便利な道具である。 「皆さーん! ご飯出来ましたよ―!」  階段の上から元気な声が聞こえてきた。  そろそろ昼飯時、腹が減っては戦は出来ぬだな。 「うむ、もうそんな時間か……では皆で食事でもするか」 「そうなんだな、早くご飯を食べるんだな。」 「今日のご飯は素麺だったりして……糸のような食事を食べる、イートってな……プププッ上手いこと言った。」  それぞれ言いたい事を言いながら一階の食堂に集まった。  食堂には一人の女の子がカレーを両手に持ってテーブルに並べている。  彼女の名前は天見 愛流(あまみ あいるい)と言って不思議な服装に触覚のような髪形がトレードマークの女の子でこの『鷲の翼』の食事担当として活躍している。 「今日はカレーにしました。」 「おぉ、俺カレー大好物なんだよ、ラッキー。」 「僕はカレーと言えば福神漬けなんだな、福神漬けはあるのんだな?」
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