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ある山奥で、鬼を甦らせる実験が行われた。
その実験は成功し、研究者達は喜んでいた。
しかし、所詮鬼……
暴れる事しか知らない、造られた鬼……
近付く研究者達は皆、八つ裂きにされてしまった…………
血塗れの部屋の中、一人佇む血塗れの鬼……
悲しげな瞳で、鉄格子越しの月夜を見上げる…
同時刻、友達と登山に来てはぐれた上に、迷ってしまった女の子がいた……
名前は瑠奈(ルナ)………
『どぉ…しよう…;;;;;;』
血の気が引いて行くのがわかる。
座り込んで、助けを呼ぶにも…
こんな山奥でアンテナがたつわけもなく……
『圏…外……;;』
肩を落とし、月夜を見上げた…
ガサガサ…
『……え…?』
ガサガサ…
『ひゃあああ;;;;;;;私食べても美味しくないよ――;;;ごめんなさい、食べないで――;;;;;;』
?「あらら?大丈夫かね?」
『………へ?』
其処には、白衣を来た優しそうなおじいさん…
何かを調べに来たのだろうか。
『あ、あの…;道に迷ってしまったんです…助けて下さい…;お礼はきちんとします;;;』
?「と、言われても……;ワシも逃げて来たばかりで;」
『逃げて来た…?ややや、やっぱり…熊とか居るんですか……?;;』
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