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『プロの作家に会ってみたい』
『それだけですか?』
そんな訳ないだろうボケ‼ 僕は佐藤君に本心を見破られないよう。うまくたちまわった。
『僕はものを書くことは、ズブの素人ですからね(笑)』
佐藤君は、優越感をくすぐられてポロリと本音を漏らした。
『…でも、岩川さんは、小悪党ですよ‼』
『大悪党では、ないのだから、佐藤君は幸せさ‼』
と、煙にまいてやった 。
喫茶店で別れを告げるとき、くれぐれも宜しくと低姿勢で別れた。
『田上さん。やつは、結構策士だね』
『かもしれませんね』
しかし、今の僕には一塁のたのみ、佐藤君の存在は捨てがたい。
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