作家になる決意

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大学時代からの無二の親友の田上が電話の向こうで、呆れていた。 『岩川隆の弟子で週刊誌の取材記者している佐藤君と会ってみる?』 僕は田上氏に一つ返事で答えていた。 『日にちセッテングしてよ‼』 『分かった。なるべく早めにしておくよ』 当時、僕は狛江の妻の実家に家族で世話になっていた。 『あなた‼もう直ぐあたし、出産なのよ。でかけさきハッキリさせておいてね‼』 僕は妻にだけは、頭があがなかった。
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