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目の前に人が倒れていた。
爽華じゃない。
知っている人。
自分だった。
混乱した。
もしかしたら俺は死んだのか!?
すると横になっていた自分の体が起き上がった。
「痛っ…手、擦りむいたかも…。」
!?
起き上がったっ!?
それに声を出している!?
どうなってんだ!?
すると目が合った。
「私ぃ!?」
行きなり俺の顔をした奴が驚いたように叫んだ。
なんだ!?
「颯太の声…。」
声がどうしたんだ?
「まさか…!?」
何を言ってるんだコイツは?
「颯太っ!私よっ!」
私って…男の癖に…。
俺は声を出す。
「誰だよ!」
すると変な感じがした。
爽華の声がしたのだ。
「なんだよこれ」
「入れ替わったのよ…。」
「入れ替わった?」
「あの女がやったの。」
「あの女って…さっき爽華と一緒に居た奴か?」
「そうよっ。」
俺の体に入れ替わった爽華は暗い顔をしている。
すると言った。
「私、死んじゃうのかな。」
「え?」
俺には何が何だか解らなかった。
「とにかく、今日は1日これで過ごすしか無いわ!」
爽華は話しを変え、元気に言った。
でも過ごすって言っても…。
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