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授業も終わり 放課後、 家の前。 ん…あれ。 ない。 鍵無くない? ちょっと待って。 本当無いの!? 私の家は学校から1時間も掛かる。 だから当然友達の家に行くのにも時間が掛かる。 私は母親と二人で暮らしている。 そしてその母は夜遅くまで帰って来ない…。 どうしよう。 どっかでヒマ潰す? でも何処で…。 近くのファミレスとか。 でも今お金持ってないんだった。 どうしよう。 ガチャ。 「ん?」 隣を見るとそこには隣の家に住んで居る、180cmの大男が立っていた。 げ…。 目があった。 そいつの名前は長瀬颯太(ながせそうた)。 「…お前。何やってんの?」 「あ…いやぁ。あんた遅かったはね。帰って来るの…」 って何私は変な事聞いてんだ!? 「…あぁ。本屋寄ってたからな。…お前ドアの前で何やってんだ?」 「えっ!?」 鍵持って無くて家の中入れないなんて言える訳ないでしょーっ! 「ちょっとね…」 お願いっ! 早くどっか行って!!! 「…俺ん家入るか?」 「…は?」 それは突然のお誘い? 「お前どうせ鍵忘れたとかなんだろ。」 あ。…気づいてたのね。
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