――汚れなき少女――

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町外れにある この街一番の大きなお屋敷。 私はそこにつかえる使用人でございます。 この屋敷のご主人様は 一世代で会社を大きくした方でございます。 世の中の良いところも 悪いところも それはそれは沢山見てこられました。 そのためでしょうか。 ご主人様は時々 『この汚れた世の中には もううんざりだ。』 と申されます。 私はそれが少し悲しくもあります。
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