プロローグ

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雨の強い日だった ゴォ----- ザァ---ではなくゴォ-----と降る雨 小3の私たちには、私が持ってきたカサが1本 「やべぇな~ この雨」 タイちゃんは学校の玄関から顔を出した 「どうする?タイちゃん カサ1本しかないよ?」 私とリューちゃんは並んで、靴棚に背を預けて立っていた 「しばらく雨宿りすれば止むよ。この雨」 そう言ったリューちゃんにタイちゃんは反論した 「そんなヒマはねぇ 見たいアニメがあんの」 タイちゃんはまだ外を見ていた 「早く止むといいね」 「分かった!」 タイちゃんは閃いた目でこちらを見た 「たいよう、なに悪いこと思いついたんだよ」 「失礼な、画期的なアイディアだよ!」
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