プロローグ

9/10
前へ
/39ページ
次へ
「タイちゃん タイちゃん タイちゃん!!」 「君たちこの子を知っているのかい?」 白い服を着た人に聞かれた 「俺の兄弟。この子は..友だちです」 私は答えられなかった 「そうだったのか。家はすぐ近く?」 「うん」 「じゃご両親に中央病院だって伝えてくれるかい?」 リューちゃんは淡々していた 私は多分、口をパクパクしていただけだった 「分かった」 ピィーポー ピィーポー ピィーポー タイちゃんを乗せた救急車は私たちを置いていってしまった リューちゃんは私の手をギュッと握った 「行こ。ほのか」 「・・・」 「あの子。この子を助けようとしたんだよ」 私よりも小さい男の子が猫を抱いていた 「ニャァ---」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加