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いきなり悠が止まった
悠を追いかけて走っていた私は思いっきり悠にぶつかった
「いったぁ…
もう急に止まらないでよ!!」
「………」
悠は一点を見つめたまま動かなかった
「まゆ…ちゃん……」
悠はそうつぶやいて悲しそうな表情をした
悠の視線の先を追ってみると
フェンス越しにサッカー部の練習を見ている女の子がいた
すっごいカワイイ…
親衛隊の美人なんて目じゃないくらい
あの制服はM女のだ
「悠くん知り合い??」
「ん…まぁな…」
その女の子はこっちに気づいたみたいで
近寄ってきた
「悠…だよね??
眼鏡かけてるから一瞬分からなかったよ♪
久しぶり…」
「久しぶり…」
「あれから野球やめたんだってね…」
「ああ…」
「もう野球やらないの??
あやちゃんだって
野球してる時の悠が1番カッコイイって」
言い終わらないうちに
悠が
バンっ!!!
と壁をたたいた
「あやの事はもういうな!!!
野球ももう飽きただけだ!!!
じゃあ俺もう行くから」
悠は足早に校舎に向かった
「ちょっ、ちょっと悠!!!」
悠が怒ったとこ初めてみた…
ちょっとビビった…
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