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まゆさんがいなくなって
先輩と2人きりになった
「あの…先輩??」
「陽でいいよ」
「じゃあ陽くん
陽くんは…悠くんの思い知ってたんですか??」
「知ったのはあやちゃんが死んだ後かな…
まゆちゃんが好きだと思ってたから
まさかカモフラージュだったとはな…」
「陽くんの事まゆさんから聞きました
やっぱり…邪魔とかしたんですか??」
「したね
毎回デートの時あやちゃん誘って4人で遊んでたし、絶対2人っきりにしてやんねぇの」
嫌な人だな…
「なんでそんなに悠くんに構うんですか??」
「双子だから」
「へっ!?」
「俺と悠って顔似てるだろ??
だから、顔目当ての女は俺でも悠でもどっちでもいいわけ
だからほとんどの女は俺がちょっと誘えば
ホイホイ着いてくる
悠を本当に大事にしてくれるかどうかテストしてただけだよ」
意外…
陽くんって本当はいい人なんじゃ
「惚れなおしちゃった??」
か、顔近いとです////
「こういう事しなければね」
「ちぇ、可愛くねーの
まぁ、まゆちゃんは違ったけどね
だからこそまゆちゃんに興味を持って
本気でほしいと思った」
珍しく真剣な表情…
「陽くんはまだまゆさんの事…」
「片思いだね
でも恥ずかしいから2人だけの秘密ね」
いつもの笑顔に戻った
先輩の事諦めたつもりだった…
でもまだ好きだったみたい
まゆさんに片思いしてるって知って
悲しくなるから
「わ、私もう行きますね!!」
走ってその場を後にした
一刻も早く1人になりたかったから
涙がこぼれないように
必死でこらえて
屋上へと向かった
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