過去

5/5
前へ
/70ページ
次へ
まゆさんがいなくなって 先輩と2人きりになった 「あの…先輩??」 「陽でいいよ」 「じゃあ陽くん 陽くんは…悠くんの思い知ってたんですか??」 「知ったのはあやちゃんが死んだ後かな… まゆちゃんが好きだと思ってたから まさかカモフラージュだったとはな…」 「陽くんの事まゆさんから聞きました やっぱり…邪魔とかしたんですか??」 「したね 毎回デートの時あやちゃん誘って4人で遊んでたし、絶対2人っきりにしてやんねぇの」 嫌な人だな… 「なんでそんなに悠くんに構うんですか??」 「双子だから」 「へっ!?」 「俺と悠って顔似てるだろ?? だから、顔目当ての女は俺でも悠でもどっちでもいいわけ だからほとんどの女は俺がちょっと誘えば ホイホイ着いてくる 悠を本当に大事にしてくれるかどうかテストしてただけだよ」 意外… 陽くんって本当はいい人なんじゃ 「惚れなおしちゃった??」 か、顔近いとです//// 「こういう事しなければね」 「ちぇ、可愛くねーの まぁ、まゆちゃんは違ったけどね だからこそまゆちゃんに興味を持って 本気でほしいと思った」 珍しく真剣な表情… 「陽くんはまだまゆさんの事…」 「片思いだね でも恥ずかしいから2人だけの秘密ね」 いつもの笑顔に戻った 先輩の事諦めたつもりだった… でもまだ好きだったみたい まゆさんに片思いしてるって知って 悲しくなるから 「わ、私もう行きますね!!」 走ってその場を後にした 一刻も早く1人になりたかったから 涙がこぼれないように 必死でこらえて 屋上へと向かった
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加