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???1
「ほらぁ~、二人とも早く早く~!」
???2
「お待ちぐたさい、桃香様。
お一人で先行されるのは危険です」
???3
「そうなのだ。
こんなお日様一杯のお昼に、流星が落ちてくるなんて、どう考えてもおかしいのだ」
???2
「鈴々の言う通りです。
もしやすると妖の類かもしれません。
慎重に近付くべきです」
???1
「そうかなぁ~?……関雲長と張翼徳っていう、すっごい女の子たちがそういうなら、そうなのかもだけど……」
張飛
「お姉ちゃん、鈴々たちを信じるのだ」
関羽
「そうです。
劉元徳ともあろうお方が、真っ昼間から妖の類に襲われたとあっては、名折れというだけではすみません」
劉備
「うーん……じゃあさ、みんなで一緒に行けば怖くないでしょ?だから早くいこ♪」
張飛
「はぁ~~~、分かってないのだぁ~~~」
関羽
「全く。
……鈴々。
急ぐぞ」
張飛
「了解なのだ」
劉備
「流星が落ちたのって……この辺りだよね?」
関羽
「私たちが見た流星の軌跡は、五台山の麓に落ちるものでした。
我らの目が妖に誑かされていたので無ければ、この辺りでまず間違いは無いでしょう」
張飛
「だけど周りには何も無いのだ。
……どうなってるのかなー?」
劉備
「みんなで手分けして、流星が落ちたところを探してみよっか?」
関羽
「それは危険です。
未だ善なるか悪なるか分からない代物なのですから」
劉備
「ならみんなで一緒に探すしかないかー……」
張飛
「そうするのだ。
……って、あにゃ?あんなところに人が倒れてるのだ!」
劉備
「えっ!?あ、ちょっと、鈴々ちゃん!」
関羽
「ちょっ……!まったく!二人ともどうしてああも猪突なのだ!」
張飛
「あやー……変なのがいるよー?」
劉備
「男の人だね。
私と同じぐらいの歳かなぁ?」
関羽
「二人とも離れて。
まだこの者が何者か分かっていないのですから」
張飛
「でも危ない感じはしないのだ」
劉備
「ねー。
気持ちよさそうに寝てるし。
見るからに悪者ーって感じはしないよ?愛紗ちゃん」
関羽
「人を見た目で判断するのは危険です。
特に乱世の兆しが見え始めた昨今、このようなところで寝ている輩をーーー」
一刀
「ん……」
関羽
「っ!?桃香さま下がって!」
劉備
「え?……わわっ!?」
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