サイキッカー

6/8

41人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「まぁ冗談はさておき、マジで笑い事ちゃうで。」 寺坂は不意に真面目な顔になった。 「ワイがアイツの能力が爆破とちゃう判断したのはちゃんと理由があるで」 「その理由とは?」 そう聞き返すジークの顔もまた真面目になり、それを見た寺坂は説明を始めた。 「まずこの傷は火を使った爆発による物やない」 「何!?どうゆうことだ?」 寺坂の説明にジークは驚きを隠せなかった。 「これは何か別のモンで内から破裂させられた跡や。のう叶はん」 「確かにそうでしょうね。しかも火薬を使った跡が無い以上、小型爆弾でもないでしょう。」 「そんなことができるなんてな。こいつは思った以上に厄介な相手かもな」 そう言うとジークはフードの内側から煙草を取り出して口にくわえ、指先で火を発生させた。
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加