…第三話…

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ルメリオが放った魔力は風、所謂竜巻や突風。   だが、シグナルは凄く驚いてしまった。 こんな小柄な少年に、何処からそんな強力な魔力が出せるのか不思議で庄がない。   シグナルがボォっとルメリオを眺めている内に、琉衣の悲鳴が聞こえた。 その途端にハッと気が付き、ルメリオが手を向けている方向へと目を向けた。     「琉衣っっ?!!!」 「瑞那ぁ!!!!!」     ルメリオの放った竜巻は琉衣を捕らえていた。   突然の竜巻が琉衣だけ捕らえられており、瑞那はこの付近に敵が居るのを感知した。 周りを見回し、フッと上空を見上げた。 ちゃんと見えはしないが、その上空の上には人間二人程居た。   瑞那は、あの上空に居る二人のどちらかが魔力を放っていると思い、手に魔力を唱え始める。     所が、瑞那の目の前にいきなり現れた人物によって魔力を中断させられた。 その人物は、瑞那の腹に向かって思い切り殴り付けた。   突然腹に激痛が走り、地面に倒れ込む。だけど瑞那は、腹を殴った相手を必死に見ようとした。 だが微かに見えた、その相手の顔は…。     「嘘…でしょ──…?」     最後の言葉だけ言うと、フッと眼が閉じられた。 気絶した瑞那を見下すシグナルは瑞那から目を離し、ルメリオの居る場所に戻る。     「──良いのですか?お仲間に見られて不味いのでは?」   「…。」     ルメリオは、シグナルに話を掛けるが生憎無言。 少し間が流れ、シグナルは口を開く。                                    
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