270人が本棚に入れています
本棚に追加
/361ページ
「それでは次の質問だ。そこのアレッシーが着ている……」
「慧音さん!妖獣が里に迫って来ています!数三匹!」
慧音の言葉を遮り緊迫の面持ちで寺子屋に現れた侍。
「おい!そいつら熊か!?」
叫んだのはベリーサ。その表情は般若のように恐ろしい。
「あ…あぁ……君達は……」
「んな事どーでもいい!おい犬共ぉ!願ってもねぇ機会だ!仇打ちだ!」
そう言い、ベリーサ達は自分達が来た道を引き返し、憎き仇の元へと向かった。
現場は地獄だった。既に何人かの自警団員は事切れている。浚には原型が分からない程にぐちゃぐちゃの死体まである。
「クソッタレ!あんたらの仇は取ってやる!」
静かにそうアレッシーが呟く。
「いたぞ!あいつらを殺して殺れ!」
「声が聞こえる!部下の『感謝します!分隊長!』と声が聞こえる!」
ベリーサが激を飛ばし、リリアーヌが歓喜する。
最初のコメントを投稿しよう!