人住まう里

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「それでは次の質問だ。そこのアレッシーが着ている……」 「慧音さん!妖獣が里に迫って来ています!数三匹!」 慧音の言葉を遮り緊迫の面持ちで寺子屋に現れた侍。 「おい!そいつら熊か!?」 叫んだのはベリーサ。その表情は般若のように恐ろしい。 「あ…あぁ……君達は……」 「んな事どーでもいい!おい犬共ぉ!願ってもねぇ機会だ!仇打ちだ!」 そう言い、ベリーサ達は自分達が来た道を引き返し、憎き仇の元へと向かった。 現場は地獄だった。既に何人かの自警団員は事切れている。浚には原型が分からない程にぐちゃぐちゃの死体まである。 「クソッタレ!あんたらの仇は取ってやる!」 静かにそうアレッシーが呟く。 「いたぞ!あいつらを殺して殺れ!」 「声が聞こえる!部下の『感謝します!分隊長!』と声が聞こえる!」 ベリーサが激を飛ばし、リリアーヌが歓喜する。
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