キューカンバーの切り札

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ストリートスイーパーなるセミオートショットガンも、番径は十二番。つまり、撃てる筈だ。とリリアーヌは践んだのだ。 「……わ……」 「隊長!もう喋らないで!喋ったら私が殺すからね!」 ベリーサは喋るのを止めて、ミニグレネードを十四発精製した。 ベリーサは弱々しく左手を上げ、親指を上に向けた。 「隊長!ありがとう!」 リリアーヌは撃ち切ってしまったスパスにミニグレネードを装填し、巨人に狙いを定めた。距離は十分にある。 「喰らえ化け物!」 リリアーヌはポンプアクションに切り替え、ミニグレネードを巨人にお見舞いした。 着弾したミニグレネードの内部で、RDX(プラスチック爆弾)が爆発、ボールベアリングと破片が巨人の脳髄を腐ったトマトのように柔らかくした。
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