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そんなリリアーヌの首根っこをむんずと掴み、アレッシーは玄関まで連れていく。
「何すんのさ兄さん。楽しみを取り上げないでよね。」
「起きる気配が無いからもう行こう。」
早い話し、今日のイコの晩御飯は無しと言う訳だ。
「ルー全然汗かいてないね。」
「なんでも能力のおかげで楽々ダンベルが持ち上げられるようになったらしい。」
その時だった。事務所のドアががらりと開かれ、四人組が入って来た。
「さとり様~。ちゃんとノックくらいしましょうよ~。」
これはお⑨。
「別に良いんですよ。そこのアレッシーさんは突然の事で頭が真っ白になってますが、大丈夫でしょう。」
さとりはジト目をアレッシーに向け、そう言った。
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