270人が本棚に入れています
本棚に追加
/361ページ
「これおいしい!イコ!これ何処で売ってるの?教えて!」
リリアーヌが興奮しながらイコに詰め寄る。手には串が二本。
「あああ明日で良い!?もう遅いし……」
顔を赤くするイコ。リリアーヌのようなタイプは苦手なようだ。何時になく弱気だ。
「ルー…アレッシーの分が無いな…リリが喰っちまったからな…明日買って来てやろう……」
ベリーサの提案にたいし、ルーは無言で首を縦に振った。
「さ、今日はもう寝ようか、君達。部屋は此処しかないから雑魚寝だな。寝巻はどうする?」
「いや、今日は良い。いつの間にかアレッシーは立ったまま寝てやがるしな。」
「あ、今笑った。兄さん今笑ったよ。楽しい夢でも見てる子供みたい。」
ベリーサが慧音に返事をした後、リリアーヌがそう静かに言う。
最初のコメントを投稿しよう!