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アレッシーはそのまま右手を伸ばし、お空の右腕を掴み、台所へと連れていった。
そして、水道を捻り水を出し、コップに水を注ぎ、お空に飲ませた。
「うぇ……ひっく……」
お空は水を飲み干した後、地面にへなへなと座り込み、啜り泣いた。
アレッシーはポケットテッシュを取り出し、お空の目元を拭う。
この男、本当に何を考えているのか私にすら分からない。
お空は縛らく泣いた後、こう言った。
「もうこの家に住み着いてやる!さとり様なんか大嫌いだ!」
(うわぁこいつ本気だよ……)
さとりは素早くお空の心を読み、お空が本気だという事を確信した。
「と、いう訳でよろしくお願いします。」
お空はアレッシーに頭を下げる。だが、此処の家主は彼ではなく、ヘタレなのだ。
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