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「よし、それじゃ寝るぞ。お休み慧音さん」
「あぁ、お休み」
「…あの…お風呂入りたいんだけど…」
リリアーヌが言いにくそうに、手を挙げながら呟くようにそういった。
「……あ……忘れてた………慧音さん?お風呂貸してもらっていいかな……?」
ベリーサがそういう。既に他の傭兵達は眠っている。
「別に貸してあげても良いんだが…もう冷めてるからなぁ…銭湯ももうやってないしな…血を落としたいのだろう?ならタオルを水に浸して、それで拭くと良い。」
「じゃあ、そうするね。ありがとう慧音さん。それと隊長。覗いたりしたら殺すからね?」
そう言い放つリリアーヌの顔は天使のような満面の笑みだった。
「覗くかよ。じゃあ早く血ィ落として早く寝ろよ。お休み。」
そういいながら、ベリーサはAKのマガジンを抜き、薬室から初弾を抜き、セーフティーをかけて横になった。
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