THE カレー2 ~戦友よ、先に食え~

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「うにゅほ、キャベツ千切り出来る?」 リリアーヌはお⑨にそう問い掛けた。肉料理に野菜は付き物だ。 「私千切りスッゴい得意だよ!任せて!」 お⑨はリリアーヌから包丁を受け取り、キャベツをまな板に置いて、キャベツを刻み始めた。 「1!2!3!4!5!6!7!8!9!10!11!12!」 スタァンスタァン!という響きと共にキャベツは少しずつキャベツの形を失い、お⑨の掛け声と共に包丁はキャベツを破壊する。お⑨は満面の笑みだ。 お⑨は千数えるまで包丁を止めない。あながちこれも千切りではあるが、正しくない。 リリアーヌは包丁を壁に投げ、新しいインテリアにし、スパスにショットシェルを詰め込み、コッキングした。 そして、銃口をバカに向け、こう言った。 「何それ?ふざけてるの?」
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