傭兵団の仕事

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「イコの雑用は分かるが……ルーの馬鹿力ってなんだよ……」 耳かきのような道具でホルスターから取り出したSAAの銃身の掃除をしながら質問するベリーサ。 AK47と言いSAAと言い、何故古い銃しか使わないんだろう。とリリアーヌは思いながら質問に答える。 「馬鹿力っていうのは、私達じゃ出来ないような力仕事をする役」 「あぁ、なるほど」 言いながら銃口を覗き込むベリーサ。弾薬が入って無いうえ、シリンダが外れている状態とはいえ、大変危険である。 「君達、此処でどうやって生きていくか決まったみたいだな」 三人は声のした方を向く。何時もの服に身を包んだ慧音である。 「えぇ。決まりましたよ。でもまずは仲間達の銃を回収したいし、何より弾薬が無いんです。無いと困る」 銃には弾薬が必要不可欠だ。弾薬の無い銃などただの飾りにしかならない。
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