バカ。当たり前ですわ。

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ご主人様のいない1分1秒がまるで永遠のように感じますわ。 普段は何かと構って来て邪魔なだけですのに、こんな風に感じてしまうなんて 冬の静けさが相まって私の心を冷やして行く、孤独だった頃の温度まで ……寂しいよ。 独りにしないで… ―――コンコン ご主人様? 音が聞こえた窓の向こうには白い息を吐くご主人様が月明かりで照らされていました。 ご主人様は窓に息を吹きかけて『外に来て』と書いて姿を消しました。 コートを着て外に出るとご主人様が玄関先で待っていました。 ご主人様が無言で歩き出したので私もそれについて行きます。 静かな夜、街灯と僅かな月明かりだけが照らす道をご主人様と歩く。 不思議と心が安らぎますわ。 幾分歩いた所でご主人様が足を止めました。 見覚えのある公園。 3年前にご主人様と初めて会った場所。
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