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「一体どうしたってんだ?あいつは。」
仁は後頭部をぼりぼりかく。
「かくれんぼしてたんだけど、見つからなくて・・・。」
仁はしばらく黙った。
そして口を開く。
「よし、まずはかくれんぼのルールを理解しろ。他人に聞いちゃだめだろ。」
仁がやれやれといった感じで言う。
「そうじゃないの!!ずっと捜してもいないから聞いてるの!!」
そういうことか・・・。
「あいつのことだ。多分物置の隅で小さくなってるよ。」
仁は彩乃がどこに隠れたのか何となく察した。
「わかった!行ってみる!」
そう言うと舞も船内に消えた。
「仁くん、結局教えたんだ。」
冬馬が言う。
「うるさい。」
仁は遠くの島を見つめながら言った。
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