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「あははっ、今頃気がついたんだ~。そうよ。あんたにははじめから勝率の低い勝負を強いられてたの。このマルバスのバカがばらさなければこのまま宴を続けられたのに。なんで開始早々バラすのよ。」
アレクシアはマルバスに向き直るとつまらなそうな顔をした。
「卑怯だぞ!!こんなのフェアじゃねぇ!!こういうのは勝負っていわねぇんだよっ!!」
仁は叫んだが、アレクシアはあまり聞く耳を持たなかった。
「だから、これは勝負じゃないのよ?拷問よ?わかる?そもそも、あんたと私が対等に勝負できると思ってたの?思いあがるのもほどほどにね~?」
頭に血が昇っていく感じがよくわかった。
「畜生っっ!!」
地面に両膝をついて、地表を力いっぱい殴りつけた。
アレクシアを殴っても無駄なのはよくわかっている。
いや、本能的にだが。
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