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「どうします?このまま宴を続けるのもなんだか変な気がします。もう少し仁様にチャンスを与えてもいい気がしますよ?」
マルバスがアレクシアに提案する。
アレクシアはつまらなそうに、ふんっとそっぽを向いてしまった。
ほんと、こいつが死神のお偉いさんとは考えられない。
「・・・いいわ。じゃあこうしてあげる。私はこのまま第二の宴を続けるわ。あんたはそれを阻止する。わかる?次に誰が殺されるかを予想してその人を私から守るの。」
アレクシアの提案。
つまりこうだ。
さっきまでは、ただ宴が続けられるのを仁は黙ってみて、ひたすら我を保つ。
そういうものだった。
それを、宴が進行するのをただ見ているだけでなく、止めれるものなら止めてみろ、に変更するということだ。
「・・・守るだと?」
仁はゆっくりと起き上がった。
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