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「さぁ、宴までまだまだ時間があります。私たちも館に向かいましょう。」
アレクシアとマルバスが黒い闇に包まれ、消えた。
瞬間移動。
館に行ったのだろう。
仁はアレクシア達が立っていた場所をしばらく睨んでいた。
恐ろしく勝率の低い戦い。
これから仁に襲いかかる酷く残酷で醜い事実に耐えれるか、仁には心配だった。
だが、弱気になっている場合ではなかった。
弱気になれば仁は確実に落ちる。
この宴に巻き込まれた以上、ひたすら強気で、戦う姿勢を忘れてはいけない。
アレクシアに勝つためにはすべて必要なことなのだ。
仁はアレクシア達と同じように、館に消えた。
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