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今回は、その事件考察をしに夏合宿と称して月光島に行くことになったのだ。
「それにしてもよ、警察ですら解決できなかった事件を、ただの高校生が解決しちまったら苦労しないだろうなあ。」
仁が肩をすくめながら言った。
「まあ僕たちは考察に行くんだから端から解決できるとは思ってないよ。それに、沙希さんの決定に反抗できないだろう?」
仁は、沙希という人物の恐ろしさを知っているから、反論できなかった。
「そうよ、仁。私に反抗なんてあなたじゃ無理よね~?」
仁は背中におぞましい気配を感じた。
「さ、沙希さん・・・。いやあ、いい天気ですね・・・。ははは・・・。」
仁は苦笑いだ。
「いい天気ね~。うふふふ。」
嫌なやり取り。
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