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「そうよ。平行世界。あんたが住んでいた世界とはまた違った未来をもつ世界。」
アレクシアはフェリーを眺めながら言った。
「違った未来だと?」
仁は眉間に皺を寄せる。
「簡単に言えば、そうねぇ。」
アレクシアは考えるような仕草をする。
「あんたが歩いていたら、道端に空き缶が落ちていたとするわね?」
アレクシアが説明を始める。
仁は首をかしげながら頷く。
「・・・?ああ。」
「その空き缶をあんたが拾う世界があれば拾わない世界もあるっていうことよ。簡単に説明するとそういうことね。」
「じゃあこの世界はまた違う結末があるってのか?こいつらはまた違った死を迎えるってよ!?」
仁は第二の宴について理解してきた。
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