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「へえ・・・。珍しく物わかりがいいじゃない。そうよ。この世界でまた殺人が起きる。私の手によってね。それを思念体のあんたはただ見てることしかできない。地獄を味わうことになるのよ!再び大切なものを失う苦しみ、じっくり堪能しなさい!あはははっ!」
アレクシアの高笑いが仁の耳に嫌に付く。
「へへっ!無駄だぜ・・・。死んだ人間は二度も死なない!平行世界なんてただの夢に過ぎない!!俺には通用しないぜっ!!」
仁は強がった。
本当は不安だった。
自分を維持できるか。
それをアレクシアの手前、弱音を吐くわけにはいかなかった。
「あらそう?どこまであんたの精神がもつか、楽しみね。」
アレクシアは不気味な笑顔で仁に言った。
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