第二の宴

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沙希はそう言うと、手をひらひら振りながら船内へ消えて行った。 「はあ・・・。あの人はホントに心臓に悪いよ。」 仁は大きなため息をひとつ漏らした。 「ん~、僕はそうでもないよ。」 冬馬がニコニコしながら言う。 仁はその笑顔になんだか苛っときた。 「お前はいいかもな。俺みたいに意味わからず絡まれることないもんな。」 「は、はは・・・。」 冬馬の笑顔は苦笑いに変わる。 仁は沙希になぜか気に入られている。 本人も理由はわかっていない。 仁はオカルトに興味があるわけでもないのに、オカルト研究部にいるのは沙希に無理矢理入部させられたからだ。 「それにしても、暇だなあ・・・。」 仁が大海原を眺めながらぼやく。
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