第ニ話

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「…ったく何やってんの、お前らは毎日毎日よお。近所迷惑だって何回言えば分かるんですかコノヤロー」 銀時はダルそうに頭を掻きながら部屋に入ってきた。 「あー…、とりあえず飯出来てるから行ってこい神楽」 神楽は飯と言う言葉にぴくりと反応し、勢い良く畳を蹴った。 「ご飯ーっ!!!」 神威は神楽の勢いに驚き、思わず手を離した。神楽はその隙を見逃すはずもなく、全速力で台所へと向かった。 「あーあ。逃げられちゃった」 神威は玩具を取られた子供のようにぷぅ、と頬を膨らませた。 「いやいや、可愛くねーから。ってか、お前も毎日毎日飽きねぇな」 銀時は柱に背を預けて腕を組みながら言った。 「飽きるわけないじゃん。だって神楽をからかうのってすごく楽しいんだヨ?」 満面の笑顔で答える神威に、銀時は思わず神楽に同情した。 「あー…、なんだホラ…その…あれだ。アイツも年頃なんだし、彼氏の一人や二人…「いるの?」」 神威は先程より数段低めの声で銀時に尋ねた。 「え…?いや、まあ…そのうち出来るかもなって話しで…「誰?」」 銀時はこの話しはタブーだったかと内心で舌打ちした。 それなら…… 「…あいつ、ああ見えて結構モテるぜ?」 あえて突くのも面白れぇかもな… 「…嘘だろ?」 神威は眉をしかめる。 「自分の目で確かめてみな」 銀時と神威の間でぴりぴりとした緊張が走る。 「…二人共なにしてるアルカ?」 神楽が台所からひょこりと顔を出した。 「ああ、今行く」 銀時は神楽にそう返事すると、ちらりと神威を見てから歩きだした。 「…神楽がモテる…ねぇ。ちょっと確かめてみる必要がありそうだナ」 そう一人呟き、神威もまた銀時に続いて歩きだした。
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