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二人はしばらく歩いて、いつもの公園までやってきた。
「…いつまで手を繋いでるアルカ…」
「…なんでィ、泣いてんのかと思った」
総悟はちらりと神楽を見て、ぱっと手を離した。
「お前馬鹿ダロ…。金ヅルが居なくなってちょっと落ち込んでただけだコノヤロー。ま、なんだかんだ言って多串は奢ってくれるだろうがナ」
そう言いながら神楽は総悟の横腹に蹴りを喰らわす。
か…っ可愛くねェー!!
総悟は神楽の蹴りを身体を捻って避け、着地した瞬間にしゃがんで、神楽の足元を狙う。神楽は高くジャンプし、滑り台の上に飛び乗った。
「…でも心配してくれたんダロ?一応礼は言っとくアル。ありがとナ!!」
「…明日はきっと槍が振りやさァ」
「な…っ!!!人がせっかく礼を言ってるのに、失礼な奴アル!!やっぱムカつく!!」
神楽は滑り台から傘を構え、下にいる総悟に容赦なく撃ちつけた。
なんでィ…
ちったァ可愛いとこも
あんじゃねーか…
ま、口が裂けても
絶対に言ってやんねーけど…
総悟も刀で応戦し、辺りが暗くなるまで戦いを繰り広げていた。
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