第一話

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二人はしばらく歩いて、いつもの公園までやってきた。 「…いつまで手を繋いでるアルカ…」 「…なんでィ、泣いてんのかと思った」 総悟はちらりと神楽を見て、ぱっと手を離した。 「お前馬鹿ダロ…。金ヅルが居なくなってちょっと落ち込んでただけだコノヤロー。ま、なんだかんだ言って多串は奢ってくれるだろうがナ」 そう言いながら神楽は総悟の横腹に蹴りを喰らわす。 か…っ可愛くねェー!! 総悟は神楽の蹴りを身体を捻って避け、着地した瞬間にしゃがんで、神楽の足元を狙う。神楽は高くジャンプし、滑り台の上に飛び乗った。 「…でも心配してくれたんダロ?一応礼は言っとくアル。ありがとナ!!」 「…明日はきっと槍が振りやさァ」 「な…っ!!!人がせっかく礼を言ってるのに、失礼な奴アル!!やっぱムカつく!!」 神楽は滑り台から傘を構え、下にいる総悟に容赦なく撃ちつけた。 なんでィ… ちったァ可愛いとこも あんじゃねーか… ま、口が裂けても 絶対に言ってやんねーけど… 総悟も刀で応戦し、辺りが暗くなるまで戦いを繰り広げていた。
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