第ニ話

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「かーぐーらっ!!朝だヨ~!?」 ぴしゃんっと勢いよく襖を開け、布団を引き剥がす神威。 「…あれ?」 しかしそこに神楽の姿はない。 ドス…ッ 「…痛っ!!」 鈍い音と共に神威の膝に激痛が走る。 「ふっはっはっは!!どーネ、ばか兄貴っ!!そういつもいつも抱きつかれてたまるカ!!」 神楽は神威が押し入れを開けるまで下段に隠れており、開けた瞬間に神威のすねを思い切り蹴り上げたのだ。 「……………」 無言の神威。だが、その無言が逆に神楽の恐怖心を煽る。 「そ…っ、そろそろご飯の時間アル…。き…今日は何ダロ?」 神楽は神威と目を合わせず、そろそろと押し入れから這い出した。 がしィ…っ 神楽は脱出を試みたものの、襟首を掴まれて前に勧めない。そーっとゆっくり後ろを振り返る神楽。 「神楽、お兄ちゃん超痛かったんだけど…?」 笑顔は爽やかだが、明らかに黒いオーラを纏っている神威がそこにいた。 「ぎ、ぎ、ぎ、ぎーんちゃーんっ!!へ…っ、ヘルスミーっ!!」 神楽は両手両足をジタバタと動かし、大声で叫んだ。
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