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「…んで?なんで何も言わなかった?」
震える声を振り絞った
『仁…俺は最期までお前や智久と対等でおりたいねん。同情の目で…見られたない。』
いつだってアホみたいに何にでもまっすぐだった…
「病気にまでまっすぐ突っ込んでんじゃねーよバーカ」
必死に涙を堪えて悪態つくけど、亮はずっと笑ってた
『なぁ、仁
俺の人生の半分以上はお前と智久が占めてんねん
むさ苦しい人生かもしらん
でもな、俺にとっては最高やねん...仁...ありがとう』
「バッカ...ッたりめーだ!オレだって同じだっつの!亮と智久は欠かせねーんだよ!…ありえねーよ…」
病室を飛び出して車に向かった
再び溢れ出た涙は今度は止まらなくて、死と向き合っている親友を前に泣く事しかできない自分が情けなくて…
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