悪夢への誘い

プロローグ

　生きること、それは辛くて、

苦しくて…とても痛いこと。

もう、生きることをやめよう。

そうすればきっと楽になれるだろうから。

どんなに頑張ればいいことあるよ

って言われたって信じない。

人は、裏切るものだから。

死ぬ前に、もう一度だけ綺麗な

景色が見たいと思った。

いつも落ち込んだ時に訪れる近所の

公園へと足を向ける。

夕暮れの時間帯だったため、

空は綺麗なオレンジ色をしていた。

久々に、空を見た気がする…。