プロローグ

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 ブランコに腰かけ、地面を大きく蹴った。 徐々にブランコは大きく揺れる。 このまま、どこか遠い知らない 場所へと飛んでしまいたい。 私の知らない世界で、刺激の ある体験をしたい――。 そう願い、私は目をつぶった。 このまま、目覚めなければいい。 このまま、どこかへ消えて しまえたらいいのに。 いつの間にか、涙が頬を濡らしていた。
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