出会った日

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今日の小谷城内は いつもより騒がしかった。 「あ、すみません!」 「急いで急いで!」 廊下には騒がしく 侍女や家臣たちが行き 交っている。 一方長政は自室で 着替えをしていた。 長政の父、久政が 羨ましそうに言った。 「長政、今日嫁いでくる お市の方は戦国一の 美女と言われておる。 儂はみた事はないが… 長政、美人を妻に持てて よかったのう。」 「いえ、美人だとしても 性格が悪ければ意味が ないと思いますが。」 「長政、嬉しくないのか?」 「某は美人とかには 興味ないからです。」 きっぱりと長政は 言い切った。
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