出会った日

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挙式が終わり、長政は 自分の部屋へ向かった。 お市は白無垢から 着替えるため、一旦 別れた。 長政は部屋につくと 座布団に座った。 「…この感情はなんだ?」 長政は考えていた。 「長政様、寝床の準備に まいりました。」 長政が考えていると、 あゆが戸の前にいた。 「ああ、入ってくれ。」 「失礼いたします。」 あゆは入ってくると すぐに布団をしく。 長政はそんなあゆを 無言で見つめていた。 「あゆ、ちょっと聞いて もいいかい?」 いきなり話しかけられ あゆは不思議そうな顔 をしていた。 「はい、なんでしょうか?」 「某は今、とある女性 を見ると鼓動が早く なるんだ。その人の 笑顔をもっと見たいと 思ってしまう。某は どうしたのだろうか?」 あゆは話を聞くと にこっと笑った。
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