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「長政様は、恋という物
をした事ありますか?」
「こ、恋か?」
あゆの唐突な質問に
長政は戸惑った。
「恋は…した事ない。」
「長政様、長政様は
きっとその女性に恋を
してらっしゃるのですよ。」
「某が、恋…」
「長政様は今初めての
感情にきっと戸惑わ
れてるのですよ。」
「そうか…あゆ、ありがとう。」
長政は礼を言った。
「いえ、礼には及び
ません。ではそろそろ
お市様がいらっしゃる
ので私はこれで失礼
させていただきまする。」
あゆは素早く部屋を
出て行った。
「これが…恋。」
長政は一人呟いた。
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