ライバル出現?

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お市は長政の顔を見に いこうと長政の部屋に 向かっていた。 「長政様、市です。」 お市は戸をたたく。 「市か、入ってくれ。」 「はい、失礼します。」 長政の応答を聞いて お市は部屋に入った。 「市、よくきたね。」 長政は笑って歓迎した。 長政様の横にいる方 は誰でしょうか? 長政の横には髪が腰 まで伸びた背の高い 美女が立っていた。 あの格好…あゆと 似てる。 女性はあゆが着ている 侍女の服にそっくり であった。 「あの…今日から長政様 につく事になった 侍女の方ですか?」 女性はお市に向かって 歩いてきた。 「はい。今日から長政様 のお世話をさせていた だくお梅と申します。 奥方様、どうぞよろしく お願いします。」 お梅は笑顔で深々と お辞儀をした。 この方…目が笑って いない? お市は嫌な予感がして 思わず下をむいた。
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