誠ｰ空の繋がりｰ 上

―過去幕末―

さすがだな。
日本史の時間は必ず言われる一言だ。

そう、私は幕末好き。
というか新選組が好き。

神田誠。
名前の通りと思われるかもしれないが、私の両親も新選組が好きでこの名前をつけたらしい。

それを知っている新選組好きな先生は、こうやってたまに問題を出してくる。

｢よし、今日はここまで｣

鐘が鳴ると同時に教科書をパタンと閉じ、先生は教室を出ていった。

｢誠っお昼!今日は中庭で食べよ!｣

｢私お腹すいた～っ｣

私の友達の舞ちゃんと優香がお弁当を持って、私の机にやってきた。

｢中庭って人多くない?まぁいっか｣

私もお弁当と、新選組の本を持って席をたった。

｢｢それは置いてけよ!!｣｣

素晴らしくハモった二人の言葉をスルーして、先に歩き始める。

これが私の日常。毎日選択だらけの生活。