―過去幕末―

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「‥‥ねえ、私達って華の女子高生だよね?JKだよね?」 優香はお弁当を食べるのを止め、私と舞ちゃんに問い掛けた。 「なに?急にどうしたのゆうかりん」 「舞、止めてその呼び方。 ‥‥いやね?普通こういう昼休みって、恋バナとかイケメンいないかなぁ~?とか、そういう話をすると思うのよ」 そこで、舞ちゃんと優香は私を見た。 私はというと、新選組の本を読みながらお弁当を食べ、何となく優香の話を聞いていた。 「ん、何?二人とも私を見て」 「お前だよお前えぇぇえ!!!!!女子高生が学校でそんなもん読むな!!ファッション雑誌とか色々あるやろーが!」 ビシッと私に指を向けて叫ぶ優香。 もちろん周りにいた人は驚いていた。 「そういえば誠って彼氏どころか好きな人すら作らないもんねー」 「チャラいのに興味ないもん。ていうか男興味ない」 笑いながら話す舞ちゃんに、私も笑って返答する。
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