4903人が本棚に入れています
本棚に追加
「もー!!あんた本っっ当もったいない。顔はまあまあいいのに!その気になったら彼氏の一人や二人‥!」
まるで自分のことかのように悔しがる優香。
まあまあっておい。
私はとりあえず適当に頷いて、ページをめくった。
あ、八木邸の紹介だ。
ここが新選組最初の屯所なんだよね。
「あ~~新選組みたいになんかこう‥武士!侍!って人現れないかなあ。
むしろタイムスリップしたい」
「‥‥‥‥‥‥舞。110番に連絡。救急車呼んであげて」
「優香、救急車は110番じゃないからね?」
「あはははは!!馬鹿だっ優香馬鹿すぎる!!」
私と舞ちゃんが大爆笑すると、つられて優香も大爆笑した。
つまらないと思う日常でも、こんな馬鹿なやり取りが好き。
あー、でもタイムスリップしてみたい。
そんなこと出来るはずないんだけど。
「ねー、購買いかない?誰かさんのせいで笑いすぎて喉渇いた」
「あっ!賛成!」
「ちょっと誰かさんって何よ!素直に優香様と言いなさい」
「「優香様きもーいっ」」
最初のコメントを投稿しよう!