願い事、一人目。

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「はぁ・・・」 商店街を歩く女性、木村容子は溜息をついた。 彼女がこの街に来て、もう三年目になる。 なんとかまともな職に付くことは出来たが、このまま安定した生活が送れるかとは決して言えない。 現に今日も、上司から散々文句を言われたばかりなのだ。 しかも容子はもうすぐ27。結婚はおろか、彼氏すら出来ていない。 -周りの友達はみんな結婚してるのに・・・- そこまで考えて、容子はまた溜息をついた。 と、そこで彼女は周りの景色が見慣れない景色になっていることに気がついた。 「あ、あれ?ここ・・・・・何処?」 誰に聞くでもなく、無意識のうちにつぶやく容子。
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