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カタマったパソコンは見捨て隣の端末に移り検索し始めた
「らちあかねぇな」
慶くんは何でそんな案件俺に持ってきたんだ
そんな顔で私を見てから唇を噛んだ
「どうしましょうか?」
答えは決まっていたので
嫌味たっぷりきいてみる
慶くんは少し考えてから
私の方に向き
的確に指示を出す
「小桜ちゃん、これ以上お客様を待たすのはなんだから
俺が検索終わるまで話を引き延ばして
それと一緒にもう一度小桜ちゃんの方でも履歴確認して
一年以内にあったら問い合わせ先案内して起票
無ければ断わる方向に話持っていって起票」
慶くん話が早くていいわ
どう考えてもその方向しかないよね
「わかりました
今日後ろの端にいるので
終わったら合図ヨロ」
「それとドライヤーショートする可能性あるから
使用しないようにきちんといってね」
「ラジャー」
私はおどけたように敬礼した
それを見て困ったように笑う慶くん
今は慶くんと共同戦線
自分の席に戻り
この客をどうやっつけようか考えを巡らす
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