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「で、何で?」
「・・・。」
「おっさん、何で、今更東京に行けっていうの?」
「・・・そうだな、拓は賢い。お前に言っておくべきだな。」
そう言って、おっさんがフッと息を吸いかけた。
「」
おっさんが何か言おうとした瞬間、再び家が大きく揺れる。
いいや、家じゃない。
島だ。
ふと窓の外を確認する。
海が揺れている。
津波も来てた。
「でかいぞ!」
「拓、机の下!」
「はいっ!」
俺はとっさに机の下に、身を隠した。
高松さんとおっさんは揺れる家の壁にもたれかけ、窓の外を確認する。
地響きが鳴る。
とめどなく窓が割れる。
俺の足元には、割れた窓ガラスの破片が散らばっていた。
「策・・・。」
ふと横を見る。
けど、策弥はいなかった。
策弥!
そう言えば、さっきリビングを出たんだった!
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