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皆。
島の住人。
老人と俺達三人しかいないこの島。
全員の安否が不安になった。
「あぁ、大丈夫さ。既に公民館にいろって前々から伝えてる。」
「誰も流されてない?」
「大丈夫さ。」
「良かったぁ~。」
安堵の息を策弥は漏らす。
俺はそんな策弥に近寄った。
「拓弥!」
嬉しそうに俺の名前を呼ぶ。
そして、ぎゅーっと抱きついた。
「俺、怖かったよ~。」
「俺も。」
「離れ離れになるのかと思ったわ。ほら、見て。」
両腕を俺に見せてきた。
微かに震えているのが分かる。
「それは俺もだよ。さっきまで震えてた。」って答えた。
すると、「やっぱり、双子だな。」と嬉しそうに策弥が返してきた。
「さて。」
高松さんが、時計を確認する。
そして、おっさんを見た。
「時間だ。」
「・・・。」
おっさんは頷き、俺達を見た。
「拓、策。この島は最近地震が頻繁に起こっているだろ?そのため、地震が止むまで東京に行ってほしいんだ。分かるな?」
「・・・・。」
「大丈夫、地震が終わったら、まだ戻ってこればいい。今日は二人が東京行って、明日から少しずつみんなを避難させる予定だ。」
目の前に立つ俺らの肩を、おっさんは強く握った。
おっさんの手も震えてた。
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